最高の治世 2015 8 1

日出而作
日入而息
鑿井而飲
畊田而食
帝力何有於我哉
(十八史略)

日出でて作り、
日入りて息う。
井を鑿(うが)ちて飲み、
田を畊(たがや)して食らう。
帝力何か我に有らんや。

日が昇れば野良仕事。
日が沈めば休む。
井戸を掘っては水を飲み、
畑を耕せば食べられる。
天子の力など私には関係ない。

 中国史上、最高の君主とされる堯(ぎょう)でさえ、
天下がよく治まっているか不安になったのです。
 側近に尋ねても、有力者に尋ねても、
皆、「わからない」と言うのです。
 そこで、曉は、
自分の目で確かめようと、
街へ出たのです。
 すると、老人が、
「日出而作」と歌っていたのです。
 それを聞いた堯は、
「ああ、天下は太平なのだ」と納得して、
宮殿に引き上げていったのです。
「大人の国語力がつく漢詩100選」(守屋 洋 角川新書)から引用。

































































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